前回の記事で、「衣服は大薬なり」というお話をしました。
「自然素材」の何がいいの? -これからの服えらび-
https://miyakestore.themedia.jp/posts/7355326
人は着ている服の成分を身体に吸収する、と考えられているのですが、だとしたら、いちばん大事な衣服って「下着」だと思いませんか?
実は、わたしは20代のころから、冷えに悩まされていました。
当時の体温は35度台。
生理は重くてだらだらと長く、手先や足先はいつも氷のように冷えていました。
疲れやすく、基礎体温もバラバラ。
体のあちこちに不調和を感じる日々の中、パートナーからふんどしをプレゼントされて使い始めました。
それまでは「ツルツルでぴたっ!」としたナイロン製の下着に慣れていたので、はじめこそ履いているのかいないのかよくわからないくらいの軽いつけ心地に驚き、戸惑いましたが、徐々にその快適さにハマっていきました。
続けていくと、身体にうれしい変化が現れ始めました。
まず、汗をかきやすくなり、数か月の間で生理不順が解消されました。
生理の経血はきれいな朱赤で、量もほどほどになり、4~5日でスッキリ終わるという元気な子宮になることが出来ました。
体温は現在も安定の36.5度をキープ。
風邪もひきにくくなったし、ニキビもできなくなりました。そして体重も、体型も健康的に近づきました(※自分比)。
体温が低いと、血液の流れは停滞します。
血液の流れが停滞すると、白血球による免疫機能の働き、それぞれの細胞の動きも低下します。
細胞の働きが低下すると、菌やウイルスが活発になり内臓の機能が弱まり、毒素を排出するチカラも弱まっていきます。
肌荒れや生理不順、便秘気味でやる気がでないなど、ちょっとした不調のサインに向き合わずに無理を続けていくと次に乱れるのは自律神経です。
代謝や体温調節、臓器を活動させる、人体にとって重要な働きをする自律神経。冷えはこの自律神経のバランスを崩します。ここのバランスがおかしくなると、うまく眠れなかったり、朝起きるのが辛かったり。深刻な病気につながる確率も高まります。
下着は「鼠径部を締め付けない」が鍵
ふんどしが良かったのは、素材が自然のものになったから、というだけではありません。
世間の普通の下着、足の付け根の「鼠径部」をゴムで締め付けるものが一般的です。それによってピタッとしたはき心地になっています。
実は、これが良くないんです!
鼠径部には大きなリンパ節がありますから、ここを締め付けるとリンパの流れが滞ります。この流れを解放することが重要なポイント。
流れを解放するとリンパが流れるだけでなく、言ってみれば身体の中のエネルギー、気も流れるようになり、血流も改善して、生理痛やPMS(月経前症候群)の軽減や、子宮力向上も期待できます。
オリジナルふんどしの開発に着手
自分自身のふんどし体験から、その良さを実感していたのですが、あるキッカケでオリジナル商品の開発に着手することになります。
あるキッカケ、というのは、2018年夏に発災した岡山の豪雨災害支援。
下着作家の友人からの声掛けで、晒し木綿で出来た下着が全国からたくさん集まりました。
その支援下着(手作りブラとショーツ)をお届けしたい、でもなかなかお届けルートが見つからないという状態でした。
そんな中で、運営するカフェ内や炊き出しの現場で一緒にお配りしようと提案してくださったのが、一般社団法人おいでんせぇ岡山副代表(2011〜2018まで代表理事)・一般社団法人医と食でつながる瀬戸大橋ラインlaboratory(医食ラボ)代表理事・そして岡山でのアースデイを運営されている逢澤さんでした。
配布した方々の感想をもとにサンプル作成を繰り返し、納得のいくデザインに仕上げていきました。
前向きに変わっていく女性たちを見ながら、改めて肌に着けるものの大切さを、”衣は大薬”の本当の意味を、私自身目の当たりにしました。
この活動がきっかけとなりアイデアがうまれ、晒し木綿以外の素材も展開していく流れとなりました。
「bleath of angel」(ブレスオブエンジェル)というブランド名は、被害の大きかった岡山県真備町で行われた「まび新春祭り」当日の朝、逢澤さんに降りてきた名前です。
羽のように軽い着け心地と、循環・呼吸する自然素材をまとった天使(わたしたち)がこの地球でいろいろな事象を体験する情景をイメージしています。
https://miyakestore.com/?pid=147484340
※NPO団体「おいでんせぇ岡山」は移住者と地域をつなぐウェルカムネットワークとして、東日本大震災以降の被災者受け入れに尽力されている市民グループです。岡山各地で起きた豪雨災害をうけて、早くから地域に寄り添った数々の支援作業、炊き出し、物資の手配などのボランティア活動を精力的に行ってくださいました。現在も地域とのつながりを大切に、さまざまな分野で活動されています。
0コメント