穀雨の420 〜古来から伝わるナチュラルメディスン〜


穀雨

清明の頃よりこの頃まで雨多し 春雨降りて百穀生化す 故に穀雨という

(春も深くなり 降る雨が穀物を潤わしてくれる)


ー現代の二十四節気考 / 若狭・名田庄 暦会館


「穀雨」という言葉は百穀春雨という言葉の略称です。


今は様々な穀類を潤わせる雨が降る時期で、名前もいろいろ付いています。


・百穀春雨(ひゃっこくはるさめ)

穀雨の由来となっており、百穀を潤す春の恵みの雨のこと。


・春時雨(はるしぐれ)

降ったり止んだりする小雨のことを時雨と言います。

つまり、春時雨は今の時期に降る通り雨のようなものを表します。

ちなみに、桜が咲いている季節に降る時雨は、花時雨(はなしぐれ)という可愛らしい名前がついています。


・春驟雨(はるしゅうう)

驟雨は、急にどっと降りだす、いわばにわか雨のこと。

断続的に降る雨ではないものの、いきなり強まったりするため注意が必要な雨です。


・菜種梅雨(なたねづゆ)

前線が停滞しやすい季節の変わり目(3月~4月)に降る長雨のこと。

菜の花が咲く季節と重なるため、このような名がついたと言われています。


・催花雨(さいかう)

ぷっくりとふくらんだつぼみたちに語りかけるように、花の開花を促す雨のこと。

ー「ウェザーニュース」ウェブサイトより

https://weathernews.jp/s/topics/201904/190065/


「百穀」という言葉は、たくさんの穀類という意味ですが、五穀とか八穀という言葉もありますね。

八穀の中身については諸説あるのですが、同志社女子大学教授の森田潤司さんが調べた内容をシェアします。

八穀(はっこく・はちこく)

古代中国の主要な八種類の穀物。

八穀の中身については、以下の3つの説が存在する。

①黍・稷・稻・粱・ 禾・麻・菽・麦

②稻・黍・大麦・小麦・大豆・小豆・ 粟・麻

③黍・稷・稲・粱・麻・菽・麦・ 烏麻(クロゴマ)

ー「 食べ物の名数 (3)穀物の名」(同志社女子大学教授・森田潤司)

八穀の中に含まれる麻。

大麻も、亜麻も、苧麻も、それぞれ今時期に雨を受けてぐんぐん育ちます。

日本では栽培が制限されている大麻は、実を食用にするだけでなく、様々な用途で使われてきました。


歴史を通して、人間は大麻草のあらゆる部分を使ってきました。

茎や柄から採れる繊維は、

布、ロープ、コード、紙、建材その他に使われましたし、

根、葉、花穂は医療や宗教儀式に使われ、

種子は食物として必須脂肪分やタンパク質を提供しました。

ほとんどどこでも育つ大麻草は、

人類が最初に栽培した農耕作物の一つでした。

『CBDのすべて 健康とウェルビーイングのための医療大麻ガイド』より


この日本列島においても、至る所で育っていたと言われている大麻も、

今は法の規制により、国産の大麻にアクセスすることはとても難しくなっています。

しかし、海外での大麻製品の普及の流れを見ていると、

使う人が増えること、使用感のレポートが増えることが、企業を動かしたり、

地域の地場産業を動かしたり、地方政治や政府の方針を変えていくムーブメントを作っていることがわかってきます。

ひとりひとりの消費動向、ライフスタイルが、

世界を変えるための重要な布石になっているのです。

「SPEND SHIFT ー消費動向が世界を変える」をコンセプトにしている三宅商店でも、

大麻製品を、ひとつひとつ丁寧に厳選して、お届けしていきたいと思います。


「衣服は大薬なり」

日常的に身につけている衣服は、いわば外服薬。

皮膚呼吸、経皮吸収という形で、

私たちは常に皮膚からエネルギーの出し入れをしています。

ヘンプの持つ通気する力、静電気をアースする力、抗菌力などを、

ぜひ体感してみてください。

草木染め、本藍染め、麻炭染めのものも取り揃えています。

「ヘンプ衣類グループ」

「大麻食が長寿の秘訣」

世界五大長寿の里のひとつ、中国の「巴馬(BAMA)村」では

100歳を越えるおじいさん、おばあさんたちが現役の農家をしています。

彼らの長寿の秘訣は麻の実を食べることと言われており、

年間15kg~20kgの麻の実を食べているそうです。

(1日平均50g!)

彼らの主食であるトウモロコシ粥には、

スプーン1~2杯のヘンプオイルをかけて食べるそうです。

麻の実に含まれる主な成分は、銅、鉄、マグネシウム、植物繊維、亜鉛など。

ちなみに鉄、銅、亜鉛といった抗酸化ミネラルは、

老化の原因となる活性酸素を除去するSODを作るのに欠かせない成分です。

※SOD=スーパーオキシドディスムターゼ

上質の麻を厳選し、皆様のテーブルにお届けします!

「ヘンプ食品グループ」

「天然のマリファナは、治療効果があることがわかっている物質の中で、

最も安全なものの一つである。

どのような角度から合理的に分析しても、マリファナは、

適切な監督の下での医療において安全に使用することが可能である。」

フランシス・L・ヤング

(1988年、マリファナの薬物分類変更を求める陳情に対する行政法判事の裁定)


CBDは安全でしょうか?

答えは「イエス」です。

CBDが治療に役立つ疾患や症状がたくさんあるだけでなく、

CBDが医療の現場で非常に力を発揮するのは、それがとても安全だからです。

(中略)

大麻由来の製剤が医療効果を持つという科学的裏付けが、

最も豊富に存在している健康問題、症状、疾患について紹介します。

・依存症

・筋萎縮性側索硬化症(ALS)

・ぜんそく

・自閉症

・アルツハイマー病

・ADD / ADHD

・不安神経症

・関節炎

・自己免疫疾患

・がん

・脳震とう、脳/脊髄損傷

・うつ病

・糖尿病(1型・2型)

・繊維筋痛症

・炎症性腸疾患

・偏頭痛

・多発性硬化症(MS)

・悪心 / 嘔吐

・ニューロパチー

・肥満

・パーキンソン病

・疼痛

・心的外傷後ストレス障害(PTSD)

・統合失調症

・発作性疾患(てんかん症候群)

・皮膚病

・睡眠障害

『CBDのすべて 健康とウェルビーイングのための医療大麻ガイド』より

※本の中に、各症状についての詳しい解説が載っています。

その他のCBD関連アイテムはこちら!

「CBD商品グループ」

「420はマリファナデー」

「420(フォー・トゥエンティ)」は、マリファナを指すコードである。

(中略)なぜ420という数字が、マリファナ愛好家たちに使われるようになったのか、

それには由来ともいえる、伝説のようなエピソードがある。

きっかけは1971年に、北カリフォルニアのワルド・スティーブ(ニックネーム)というティーン・エージャーが、兄が湾岸警備隊に勤める友人から受け取ったマリファナが育つエリアを示した地図。

スティーブは、その地図を手に、友人たちとともにマリファナを探すことにした。

このグループは、マリファナ探しのミッションに出かけるための待ち合わせ時間を、

午後4時20分、地元の高校のルイ・パスツール像前に決めた。

いつしか彼らは、このミッションのことを「フォー・トゥエンティ・ルイス」と言い、

それをさらに短縮してマリファナそのものを「フォー・トゥエンティ」と隠語で呼ぶようになった。

これが友人から友人へと広がるうちに、アメリカ中に広がったのである。

都市伝説のようなエピソードだが、ワルドと仲間たち「ザ・ワルドズ」は実在して、

ウェブサイトに自分たちのストーリーを公開している。

(中略)

420という数字の組み合わせがいつしかマリファナを意味するコードになったことで、

4月20日はマリファナの日と目されていることは前にも書いた。

マリファナ合法化運動のイベントや、

合法化された州ではパーティーが行われるのが常だったが、

2018年の4月20日は、再び、マリファナ合法化運動にとっては意義深い日になった。

ひとつには、ニューヨーク州の民主党議員で、

上院の院内総務であるチャック・シューマーがVice Newsのインタビューに応え、

連邦レベルでのマリファナ所持の非犯罪化を支持する意見を出したこと。

院内総務は、議会で法案を議論する際に、党内の調整を行ったり、

相手方(共和党)とのすり合わせをしたりするポジションである。

「究極的に、非犯罪化は正しいことだと思う。自由の問題だ。

マリファナを吸うことが他人を傷つけないのであれば、

それを許し、犯罪扱いをやめるべきだ。

あまりにたくさんの人たちの人生が、犯罪化によって破壊されるのを見てきた」

(中略)

この本を書いた最大のモチベーションは、

アメリカや他の国々でなぜ長く禁じられてきた「麻薬」が「奇跡の薬」として解禁されたのか、そのパラダイム・シフトが起きた理由と背景を理解することだった。

ところが調べれば調べるほど、日本における認識と、海外とのギャップは広がるばかりだった。

世界の先進国のなかでも医療マリファナを禁じている国は日本くらいである。

マリファナ解禁の波が、早晩、日本にも押し寄せてくる可能性だって否定できない。

(中略)

生きたい、痛みなく生きたいという気持ちは万国共通のものだ。

けれど、カンナビスという「薬」へのアクセスは万国共通ではない。

各国に、各文化にそれぞれのルールや法律がある、ということは理解できる。

ただ、そのルールが敷かれたときに存在していた理解や前提が間違っていたとしたら?

そのときわからなかった新しい事実が科学的に証明されているのだとしたら?

それでも一度作ったルールを守り続けることに意味はあるのだろうか?

この質問を最後に、筆をおきたいと思う。

『真面目にマリファナの話をしよう』(佐久間裕美子・著)より

※現在品切れ中ですが、

商品ページ内の「再入荷通知を希望する」ボタンを押していただけると、

仕入れを検討する助けになります。

<内容案内>

日本では違法薬物とされるマリファナだが、

アメリカをはじめ世界各国では合法化が進んでいる。

2014年、全米で初めてコロラド州で嗜好目的のマリファナ使用が合法化された。

連邦政府が“悪”とこだわり、

長い間非合法ドラッグとして扱われてきたマリファナが

なぜ世界市場を席巻するほどのムーブメント化したのか?

合法化にいたるまでのアメリカの歴史と解禁後のいまを追うと

ガン、エイズ、緑内障などの医療使用解禁派の存在や、

政治家の思惑、リーマン・ショックによる行政の財政難も見えてきた――。

日本人の知らないアメリカのマリファナ事情を解き明かす

前代未聞のノンフィクション。


<編集後記>

今回のメルマガのために、麻、ヘンプ、マリファナに関する書物を色々読み直しました。

そして、麻、ヘンプ、マリファナについての法律や制度が、人々の経験知ではなく政治的事情、経済的事情によって作られているということが見えてきました。

「これを使うべきだ」「これは使ってはいけない」という政治的意志決定は、普遍的な正解であるわけでなく、科学的に見ても疑問や問題点があることが少なくありません。

科学とは、実体験や臨床結果の丁寧な積み重ねによって作られるものだと言われています。

今、麻に関する薬理効果については、人々の体験談の積み重ねと、消費動向の変化と、政治や経済界への働きかけを持って、変化を起こしている過渡期にあるといえるでしょう。

感性と暮らしにつながるひとりひとりの経験の積み重ねによる科学が、メディスンと私たちの関係性に変化を起こしていくのでしょう。

三宅商店も、大河の一滴のように、コツコツと丁寧に、ひとつひとつの品々を吟味しながら、ひとりひとりの皆さんに良品をお届けできるよう、1日1日積み重ねていきたいと思います。

(編集:たか)

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