パーマカルチャーと岡山事務所(11月27日配信メルマガ)

目次

1.店主からの無茶振り
2.パーマカルチャーとニワトリ
3.日本におけるパーマカルチャーと岡山における三宅商店
4.家づくり。やればできる。


1.店主からの無茶振り

会議で話し合って予算を決めたにも関わらず、発せられる店主からの要請。

あの本を入荷して

当然現場は、経理は慌てる。と思われるかもしれませんが、慣れきっているスタッフ達は慌てない。なぜならそんな書籍たちが、今の世相、はたまた三宅商店の現在進行形を表していると分かっているから。

三宅商店の物流は岡山県吉備中央町の古民家にお引越し。古くなった畳は大工仕事に精通したスタッフを中心に、フローリングへと張り替えられました。

今まで提案してきたパーマカルチャルなライフスタイルをより一層実践していける。そんな環境です。

とは言いつつも、引越しに際して溜まった業務でテンヤワンヤが続いている三宅商店岡山事務所。発送作業もお時間をいただき、皆様にご迷惑をおかけしました。

現在では有能なスタッフ達のおかげで配送スピードが上がり、お客様からも喜びのメッセージを頂いております。いつもありがとうございます。

皆様により便利にお買い物いただけるような体制にすべく、今後はさらに改善を図っていく次第です。

オルタナティブなライフスタイルとは言いますが、これは先人達が時代を超えて積み重ねてきた、普通の日々の営みだと思います。

その「普通」を学びなおす、そんな本を紹介します。


2.パーマカルチャーとニワトリ

パーマカルチャー創始者の一人、ビル・モリソン著の決定版。『パーマカルチャー 農的暮らしの永久デザイン』

パーマカルチャーの勘所はデザインであるとして著者はニワトリを具体例としてあげています。

住居、ニワトリ小屋、畑、を個々としてでは無く相互関連しているものとして捉える。すると、畑や台所から出る野菜くずをニワトリ小屋に、そして鶏糞を畑に運びやすいデザインの必要性が浮かび上がってきます。

ニワトリの行動を理解して配置すれば、隣接する小屋をニワトリの体温で温めたり、果樹園や牧草地に放してやれば、虫を食べ、地面を引っ掻いて除草し、最後には肥料を排泄してくれる。

岡山事務所の屋根裏を掃除しているとニワトリの飼料袋が出てきました。ひと昔前には当たり前にあった景色。それがパーマカルチャーによって鮮やかに浮かびあがってきます。


3.日本におけるパーマカルチャーと岡山における三宅商店

生態系や気候はその場所によって全く違うので、同じ方法がどこでも通ずるわけではありません。外国の模倣では日本でうまくいかないことも。当然国内でだって地域ごとの特色に沿わなくてはなりません。

この本は日本の文化風土に合わせたパーマカルチャーを創造し普及に勤しんでいる、パーマカルチャー・センター・ジャパンによるもの。

「パーマカルチャーの究極の目標は世界中を生産的な森にすること」という一文が全てを物語っています。

森はその土地その土地で、完成された植生があります。

グローバライズする単一社会では無く、その土地、そのコミュニティーで完成される多様性、多重性こそが生産性につながっていく。

事務所を構えた岡山の山村の挨拶周りにいくと、同じ苗字の方々が多いこと多いこと。そこに交わっていくことによって集落の生産性が上がったとき、多様性を育む個性としての三宅商店の役割が一つ機能していることの証明となるような気がします。

ヒゲとかロン毛の若者がいきなり引っ越してきたのに、ご近所様もいい方々ばかりで本当にありがたい限りです。あの兄ちゃん姉ちゃんが来てから集落に活気が出たと言われるように精進したいです。


4.家づくり。やればできる。

『セルフビルド 家を作る自由』 蔵前仁一 [編] 矢津田義則+渡邉義孝[著]

人には自分の住みかをつくる自由がある 素人がセルフビルドした、個性豊かな住宅30軒を紹介! 藤森照信氏絶賛 「21世紀最大の夢は、自分の家を自分で作ること。 そうした実践の実例が、ここには集結している。 よくぞ作った。よくぞ集めた。セルフビルダー必見」 家を建てることは人生の一大事だ。 何百万、何千万円というお金をかけ、数十年のローンを組み、 建設会社に依頼して、あるいは建て売り住宅を購入して、 人々はマイホームを実現させる。それが「普通」の家づくりである。 だが、本当に巨額で長いローンに縛り付けられなければ、 私たちは家を持つことができないのだろうか。 本当にプロに頼まないと家は建たないのだろうか。 答えは「ノー」である。  それだけが唯一の方法でないことを、本書で紹介する家と人々が教えてくれる。 家は自分でつくることができる。その方法はさまざまだが、 まったくの素人 が、わずかな知識と工具だけで自分の家を建てているのだ。 あるいは、本職の人々と協力しあって、自分の理想の家を実現させている。 いったい、どういうふうに、どんな家を建てているのか。 これからじっくりと本書をご覧いただきたい。 あっという間につくってしまった人もいれば、 いつ終わるかもわからない永遠に未完の家もある。 それはつくっている人それぞれの考え方や人生とも重なり合う。 家をつくることがおもしろければ、それは死ぬまで 終わらないし、 終わらせる必要もないのだ。 なにしろ自分でつくる自分の家なのだから。 セルフビルダーにとって家づくりは、人生の「重荷」ではなく、 それ自体が楽しい「解放」である。 人には自分の住みかをつくる自由があることを、彼らは教えてくれる

miyakestore.com

セルフビルドも何も、建ててないじゃん!と言われればそれまでなんですが、やらなくてはいけないことが山積。今のところ、オフィスのフローリング化が終わり、棚が一つ完成しただけ。もっと棚が必要だし、あっちを掃除して、こっちを直さないと。

でも元々家は30年何もせず、ダメになったら使い捨てるものでしょうか?

手を加え、修繕をして歴史を積み重ねていく。

家に手を加えるのは敷居が高い?そう思わされてきたのかも知れません。

この本のページをめくってみて下さい。素人たちが頭をひねって、汗水垂らして完成させた個性豊かな家々がたくさんの写真で紹介されています。

足を踏み出すかどうかです。

やればできる。

そう思わせてくれる本です。

さて、今日も明日も家を直そう。

メルマガ発行以降、あっちを直してこっちを解体してと日々改善に勤しんでいます。仕事の前に、合間に、後に、そして休日もなんやかんやチョコチョコ家のことをやってますが、それが楽しいし、当たり前の暮らしだったんだなあとしみじみ。今後も三宅商店岡山事務所にご注目ください。

あれから3ヶ月経ち、オフィスの様子は大きく変わりました。幾つかの壁を取っ払い、押入れをウォークインにして、棚も増設されています。まだまだやることだらけ。終わる気配の目見えない面白さに日々包まれています(2月19日)


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