祭りのことは 夢のまた夢 <2018加茂大祭密着レポート>

臨時休暇をさせていただいた10/20(土曜)、21(日曜)は、加茂大祭でした。

加茂大祭とは、吉備中央町の旧加茂川町で行われる祭りです。岡山県の重要無形民俗文化財に指定されており、寄宮祭として950年の伝統を誇る県下三大祭りの一つです。

寄宮祭とは、その地域にある複数の神社が集まり合同で祭りを行うこと。町内にある計8箇所の神社が神輿を担ぎ、「加茂総社宮」に集まります。

加茂大祭と呼ばれる合同のお祭りは10月第3日曜日(今年は21日)の一日だけなのですが、前日より各鎮座地にて祭りは始まっています。しかも、三宅商店のある地域の鎮守は、町内でも総社宮より一番遠い場所に位置する「化氣(けぎ)神社」。総社宮に向けて鎮座地を出発するのは、なんと!お祭り当日21日の未明という、長~い長~い一日のお祭りなのです。



タコさんウインナーに遠く甘い記憶を重ねる

加茂大祭は備前国のお祭り。筆者の住んでいる村落は同じ吉備中央町でも備中になるらしく、加茂大祭には参加していません。なので、今回初めての参加に、ドキドキ・わくわく♡

土曜日の朝に事務所で集合し、はりきってお弁当作りから始めます。


あ、おにぎりにはもちろんこれ、屋我地島の塩! 辛すぎず、奥深い旨味を加え、おにぎりの味わいを倍増させますよ。


そして、忘れちゃならないのが、しそのふりかけと梅干、そして海苔。言わずもがなのコンビネーション!


梅干しの代わりに、梅醤をおにぎりの具にするのもGOOD! 飲んでよし、料理に使ってもよしの梅醤は、一家に一つ常備しておくのがオススメ。重宝しますよ。


お弁当には玉子焼きでしょ!ってことで、事務所近くで平飼いの鶏を飼われている近藤さんの有精卵を使った玉子焼きも用意。この卵、黄身がレモンイエロー。一度食べると、もう二度とそんじょそこらの卵は食べれなくなるほど、本当に美味しいんです。商店でも取り扱いさせてもらうことになりそうなのですが、その話はまた後日。

吉備中央町は祭ごとがあれば各家庭で鯖寿司を作る風習で、だいたい一軒のお宅で10本ぐらい作るのだとか。町内のスーパーでは、一年で一番塩鯖が売れる日です。

今回は大家であるYショップのお母さんから差し入れの鯖寿司を4本もいただき、一気に豪華さアップです!


遠足気分のスタッフも、各々撮影に余念がありません。



日本で三社のみ!榊葺神輿(さかきぶきみこし)の屋根を葺く

地元の人たちに「お化氣さん」と親しまれている化氣神社は、全国でも珍しい榊の葉っぱで屋根を葺く神輿で有名なのですが、土曜日の朝、集まってまず行うのはこれ。

榊の木の枝を取ってきて、虫の食っていない、大きすぎない、キレイな葉っぱを取り、神輿の屋根にのりで貼っていきます。


店主も挑戦。

みんな話もせずに、黙々と繊細な作業を続けます。

のりを使って何かを大量に貼っていくなんて、大人になって久しく体験していませんでした。ちまちまと気の長い作業ですが、結構楽しいです。


できましたー!


この葉っぱ、全部のりで貼ってあります。

担いでる時に剥がれたりするのもあるので、残った葉っぱは予備で持っていくのだそう。面白い!


屋根が完成したら、あとはお飾りを付けていきます。


完成です!

緑の屋根と金色、そしてオレンジの飾り綱がとてもキレイで、化氣神社の在る山の緑の風景によく合います。


ランチ休憩を挟み、ハッピの配布。祭り感がマシマシです。

男達の勇姿をご覧あれ!



御霊(みたま)を入れる、だからお神輿

美しく飾り立てられたお神輿は、まず神社のお社に突っ込む感じで置かれ、祝詞をあげられます。その後、宮司さんが奥から紙垂(しで)で飾られた小さな籠に入った何か(よく見えなかった)をちょちょちょと神輿の戸を開けて中に安置します。これが御霊(みたま)移し。

面白いなと思ったのは、神様と思われる何かを触る前に宮司さんがマスクと手袋をされ、そして、奥から持ってこられる際も、神輿から奥に移される際も、隠すようにお直衣のお袖で覆いながら小走りで移動されるということ。

人の息がかかったり、直接手で触られたり、視線を浴びたりすると神様が穢れてしまう・・・ってことなのでしょうね。

西洋なら赤い絨毯を敷くところですが、ゴザのような長い敷物が奥の院より続いています。神様をお入れした小さな籠からも、この敷物の細くて小っちゃい版をお神輿の入り口までつなげて敷きます。面白い!

今まで地元の祭りやなんかでお神輿は見たことありますが、神様の御霊を入れている現場を目撃したのは初めて!

ググったところ、人の乗り物は「輿」。神様の乗り物だから「神輿」というのだそうで、祭りは「神事」なんだなぁと改めて実感しました。

神様をお神輿にお移しし、さあ、祭りの始まり始まり~!


ちなみに、この神輿を頭の上に捧げもつ時の掛け声が決まっていて、『ワ〜ア』と祭りのタイムスケジュールである要項にも記載されています。『ワ〜』ではなく、『ワ〜ア』。面白い!


この後、幟や大榊、矛を先頭に、棒使と呼ばれる子供や青年達の集団、獅子舞、提灯、塗りの大傘をかざされた宮司さん、太鼓や笛などの祭囃子隊、薙刀などなどに続き最後がお神輿という長い行列が神社の付近をウロウロ 練り歩きます。

そして、境内の中と、外の広場にて、「お遊び」と呼ばれる

・薙刀(なぎなた)を自由に振り回し、悪魔払いの仕草をする太刀振り

・天狗や夜叉のお面をつけた人達が樫の木で作られた棒を使って、殺陣を踊りにしたような感じで打ち合う棒使い

・獅子舞にはじまり、最後は獅子頭を持った人が獅子の身体となる人の肩に乗ってその高さを魅せる麒麟獅子

などの奉納が行われます。

それらが済んだらまた御霊を元の場所にお戻しし、神輿は一旦倉庫に保管。第一部は終了となります。



長い長い一日のはじまり

深夜1:00集合。祭りの第二部が始まります。

御神輿にビニールがかかっているのは、夜露避けなのだそう。なんせ屋根はのりで貼っただけの榊の葉故、水気は禁物なのです。


御神輿にまた御霊を移し、なんやかんやして出発したのは深夜2:00。出発と言っても、そこは現代。昔は鎮座地から加茂総社宮まで担いで行った御神輿ですが、今はトラックに乗せての移動。

太鼓を乗せた、お囃子隊トラックを先頭に、神輿を積んだトラック(しかも、プチデコトラ!)、チャーターされたマイクロバス2台、関係者の個人カーなどがつづき、これまた長い列をなしていきます。

通常のスピードを出して車で走れば20分ほどで到着する距離なのですが、お囃子隊や若手の担ぎ手は中間部を除きトラックの真後ろを歩くので、ゆるゆるの早さで4時間半ぐらいかけて行きます。

途中、7箇所ぐらい休憩地があり、そこでお神酒やちょっとした料理をふるまわれます。

寒いし(この日の最低気温は、なんと9度!真冬の寒さですがなー)飲んでないとやってられない!とばかり、みんな停まる度にグビグビ。出発前にも鎮座の神社でお神酒を配られていますから「トータル一升ぐらい飲んどるわ」と、いい感じに出来上がったお父さんが教えてくれました。

祭りならではですなぁ。



いざ、お祭り本番!

加茂総社宮に到着したのは、朝の6時すぎ。空が白んで、すっかり朝になっていました。

とはいえ、宮入するのは2社目の7:45。まだ1時間以上あります。

寒いし、眠いしで、何もしていないにもかかわらず、早くも疲れが......。


はい、みなさん、サービスショットですよ!

店主のお茶目な一枚。


夜露避けのビニールも取り、お飾りも復活。待機場所まで運びます。


とはいえ、出番にはまだまだ時間がありますから、再び待機。

重い神輿を担いだままではありますが、この時点ではまだみなさん余裕の表情。


はい、待ちに待った出番です!

力と威勢の見せ処。鳥居まで神輿を担いだまま、走って行きます。


列の前と随分間が空いてるな~と思っていたのですが、なるほど、このためね。納得!


そして鳥居の前で神輿を捧げ、はい、ご一緒に。「ワーア!」


総社宮内の安置所に御神輿を納め、午後まで休憩です。

屋台を観てまわり、お祭り気分を高めます。

にしても、私、何もしていないにもかかわらず、あー、疲れた!


午後一番に「お遊び」と呼ばれる奉納が各社行われるのですが、この頃には境内は観光客でごったがえしのすごい人、人、人!


普段、町内で人に会うこと自体あまりないので、久々のこの人混みに、人当りしそう。汗


店主も、さすがにお疲れのご様子。


「お遊び」が終了し、あとは帰るのみ。

しかし、行きも帰りも順番が決められているので、すぐには出ることができません。

我々化氣神社は、4番目。

入ってくる時も、出る時も、鳥居の前で総社宮の神様に向かって「お遊び」の奉納があるため、結構時間がかかります。


ちょっと日が傾いてきた頃、ようやく総社宮を出ることができました。

度重なるお神酒でべろべろに酔っぱらっている人が多発のため、行きよりも重みが増した御神輿が、ぐぐぐいっと肩に食い込みます。

がんばって! あと少し!


行きと同じく、総社宮から少し離れたところでようやく「肩の荷」を下すことができました。

ふぅ~。


Beer がふるまわれ、喉の渇きを癒すも、疲れはピークに!


この後、全員でバスに乗り込み移動。

2箇所で停まり、行きと同じくお神酒とちょっとした料理がふるまわれます。


てか、これは昔の名残なのか? 帰りにわざわざ立ち寄るのは、何なのでしょうね。


無事に鎮座地へ到着。

御神輿の御霊をお戻しし、御神輿をまた倉庫へ戻した後またまたお神酒が配られ、乾杯にて長い長い一日が終了とあいなります。


いやぁ~、筆者はただ付いてまわっただけで何もしていないのにもかかわらず、本当に疲れました~

もちろん担ぎ手達は、それ以上。既に「筋肉痛がぁ~~!」との声も。

でも、店主を含め、スタッフ一同が本当に心から思ったのは、参加させてもらって良かったーーー!ってこと。

950年もつづくこのお祭り、なかなか他では体験することはできませんよ!

地元の方ともなかなかお話する機会がありませんでしたが、バスの中やちょっとした空き時間に先輩達がお話してくれる昔話の面白いこと、面白いこと。

一気に土地とのつながりが深まったような気がしました。

すっごく疲れたけど、すばらしい時間。 本当にありがとう!!

また、来年もよろしくお願いします! 


とはいえ、心は充実感でいっぱいながら、身体はガタガタと音がしているよう。

土曜、日曜と良く晴れていた割に、とても寒く、昼間との寒暖差にヤラレるスタッフ続出で、これはしっかりと養生をせねば、明日からまた通常営業なのにーーーー!

と一瞬焦ったスタッフ一同でしたが、丁度祭り前に再入荷していたのですよーー

ツルシマの香蓮飴~~~(←ドラえもん風に)

夏の間は溶けてしまうので入れてなかったのですが、ちょっと涼しくなってきたので久々の登場です。

砂糖不使用。はったい粉の優しい味わいが、あなたの心を懐かしさで癒します。

何に良いとは書けませんが、これからの季節にオススメです。


そして、そのものズバリ、香蓮!

これ、本当におすすめです。飴とWで食べたら、鬼に金棒!


そして、なんと言っても、これ、tegemocos。

スーパーフード配合サプリメントの力を御覧じろ!

超、超、おすすめです。

さあ、これで守りも完璧だ! こんな時ほど、商店で扱っている商品達のありがたみを、ひしひしと感じることはないですね。

商店で取扱いしている商品の一番のファンは、商店スタッフです。笑

明日からまた頑張りまっす。



Text by ゆかちん


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