もーういーくつ寝ーるとー旧正月〜
去年は人気すぎて手に入れることができなかった憧れの「和暦日々是好日」手帳を手に入れた私は、今までにないほどこの旧正月を迎えるのを楽しみにしています。
「和暦手帳」暦5年の店主は旧暦と新暦のバイリンガル生活もすっかり板についたようで、立春を迎えたことを体が実感できるようになったそうです。
私たちのご先祖様には身近なものであったであろう月。旧暦では睦月、如月などの月さえわかっていれば空を見上げるだけで大体の日にちを知ることができたため、空を見上げるということが生活の一部で、そんなひと時に自然から様々なことを受け取っていたのでしょう。
先日も皆既月食という素晴らしい天体ショーを私たちに披露してくれたお月さま。
調べてみると驚くほどの影響力と奇跡の天体であることがわかりました。
今回のブログはお月さまのお話です。
わたしたちの体とお月さま
布ナプキンを使い始めてからしばらくすると、私の生理周期は大体月の満ち欠けに合うようになってきました。
肝臓、腎臓、脳、肺、心臓、肌、などなど、小学校の頃漢字を覚える度、「なぜ体の部分を表す漢字には月という部首がこんなにも多くつくんだろうという」疑問が私の中で納得できた瞬間でした。 そして、気づいていないだけで月の影響を受けている事が他にもたくさんあるはずだという好奇心も湧いてきました。
東洋医学では、古来より人体を「小宇宙」として捉える考え方があるそうです。これは人間と大いなる宇宙との調和を説いた老荘思想から始まっているそうです。
漢字を生み出した漢民族の方々はおそらく月と人間との深い関わりを知っていたのではと言われています。
部首でいう月はお月さまのことではなく、「肉」の字が崩れた「にくづき」という偏だと教わってきたけれど、私の中ではこちらの方がずっと納得できます。
西洋の世界でも狼男など、満月によって人が豹変するなど、どこの世でも月と人体の関り合いは実感としてあったのでしょう。
店主も満月の夜はいつもより多くお酒を飲んでしまうことが多いとか。
みなさんにも思い当たる節があるのではないでしょうか?
満月の日には右脳と左脳の作用が入れ替わってしまい、左脳の論理と、右脳の感性の優劣が逆転してしまうという説もあるそうです。
普段理性的なあの人が満月の夜に狼になってしまうんですね。
満月の夜は事故や事件が多くなるというデータもあるそうなので、潜在的要素が出て来やすいことを踏まえて生活をしていくといいかもしれません。
私のムーンの時の大親友haluenomiの布ナプキン。一度使うとその安心感に手放せなくなりますよ!
地球とお月さま
昔、古畑任三郎のドラマを何の気無しに見ていた時、田村正和さん扮する古畑さんが出てくるオープニングの語りで、「月は一年に約3センチ遠くに離れて行っている。あなたの見ている月は昨日より少し遠いのです」というセリフがあったのを覚えています。 その時、なんとなく恐怖を感じたのですが、当たり前のようにある月がいつの日か地球から離れてしまうなどという想像したことがない事実を知り、この世に不変のものはないと気づいたからだったのでしょうか。
中学の理科の先生が、地球の地軸は太陽に対して23.4度傾いていると教えてくれた時、この角度を直角の90度から引くと、66.6度になるんだーと言ってニヤッとしていたのも思い出されます。 その時は面白いなぁくらいにしか思わなかったのですが、今思うと誰かがデザインしたのではないかと思ってしまうほどに意味深です。
月は地球に常に表側しか見せてくれないというのもとてもミステリアスですよね。
太陽系の他の衛星には惑星との距離や大きさの比率がここまで近いものはないらしく、地球に与えている月の影響力はかなりのものと想像ができます。
月の大きさは地球の約4分の1です。太陽の直径は月の約400倍ですが、地球からの距離が月の400倍あることから見た目の大きさがほとんど変わらないので、皆既日食の時は月の影に太陽がすっぽり隠れるんですね。
月と地球の関係性でまず浮かぶのは潮の満ち引きではないでしょうか。
月の引力は地球の地殻すらも伸び縮みさせているそうです。
体の75%もが水分の私たちの体も満ちたり引いたりしているはずです。
もし地球に月が無かったら
ニール・F・カミンズの『WHAT IF THE MOON DIDN'TEXIST』という本の中で、もし地球に月が無かったらというとても興味深い文があるので引用させていただきます。
① 地球の自転軸の傾きはかなり不安定になった。
まず、衛星としては異例の大きさをもつ月の潮汐力によって、地球の自転軸の傾きは平均23.34度に保たれ、その変動は5度以下です。もし、月がなければ自転軸の傾きはかなり不安定になり、地球の気候は極端に変動するというのです。
② 月のない地球の自転は速く、1日が8時間となる。
月の潮汐力はまた、地球の自転速度を抑える働きももっています。このため、月がなければ地球の自転速度が速まり、1日が8時間程度になってしまうという。これにより、空気の流れも速くなり、絶えず強風が荒れ狂う環境になっていたでしょう。
③ 月のない地球では大気の構成が変わっていた。
月が地球に与える最も大きな影響は①②でも述べましたが、その大きな潮汐力です。この潮汐力により海に生命の創造に必要な化学物質の混合や拡散を助け、海洋生物が繁茂し、このことにより、陸上動物の呼吸に必要な大気の形成をうながしたといわれています。
④ 月明かりのない地球がなにをもたらすか?
この地球上の海洋生物や微生物、昆虫、植物などは、夜の月の満ち欠けによる潮汐力の変化や月明かりを巧みに取り入れて、生命維持や生殖活動を維持しているものも多く見受けられますが、月がなければ当然これらの生物の存在は危ぶまれるでしょう。また、人類にとっても、緩やかな月明かりがもたらした文化も多く見受けられます。暦の発見も遅れたかも知れないし、穏やかな人類の情緒の保全もうまくいかなかったかも知れません。
①は、いわゆるポールシフトが起こりまくる感じでしょうか。
②これでは地上の哺乳類は今のように進化することはなかったでしょう。
宇宙のどこかに地球と同じような条件が揃った星があったとしても、月があるのと無いのではその環境はガラッと違うようです。
この奇跡のようなパートナーを持つ私たちの地球をもっと愛し、孫の孫のそのまた孫までずっと美しく残すのが私たちのすべきことと改めて感じます。
植物や動物とお月さま
この辺りのおじぃやおばぁは本当に物知りで私たちに様々な生活の知恵を教えてくれるのですが、冬の田舎暮らしに欠かせない山の手入れにも月の影響があるそうです。
木こりの世界では、「新月伐採」という言葉があり、冬の間、それこそ立春までの新月の日に切った木材は腐りにくく、反りにくく、虫が付きにくい良材になるとのこと。
詳しい山仕事はこの本に載っています。見ているだけで実践したくてうずうずしてきます。
農閑期の冬は山仕事をして、自然の循環の一部になっていたんですね。
冬以外でも新月の時期は樹液の流れが下降し、根部に集まり、満月の時は幹や花、果樹に樹液が集まるということを覚えておけば、果物の美味しい収穫の時期を知ることができそうですね。
暦の上で春になり、早い方は夏野菜の種まきも始まります。
今年こそ畑を始めようという方必見!種を蒔いて繋いでいきましょう!!
私が今年試してみたい方法は、旧暦の7日前後に種を蒔くという方法です。
上弦の月から満月にかけては植物の成長が緩やかになり、先に根が出て丈夫な苗が育つといいます。
新月の頃に種を蒔くと、発根が遅れて、芽が先に伸び、徒長と言われる状態になってしまうそうです。
私が今年ゲットした和暦手帳はちょうど1ページが8日になっているので、旧暦ついたちの新月の頃にその月の畑プランを考え、次のページをめくった頃に種を蒔く。その次のページの頃に芽が出るというようなサイクルで畑仕事をするにはとても理にかなっていそうです。
まだまだ旧暦生活の初心者ですが、この手帳がメモでいっぱいになる頃には自然と一体の暮らしにまた一つ近づけそうな予感がします。
byまゆみ
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