11月7日、季節が冬へと移り変わる「立冬」を迎えました。
©HELIO COMPASS 地球暦
今日から、立春の前日(節分)までが冬です。
以下、地球暦のホームページから「立冬」ついての文章を引用します。
【TIMES】
2018/11/07 20:32 立冬(りっとう)Coming of Winter
地心黄経225度、日心黄経45度
地球暦が二十四節気のひとつ「立冬」をお知らせします。
The winter season begins. (Heralds of winter become more pronounced.)
春分から225度経過した冬のはじまり。
秋の変わりやすい気候も冬型へと落ち着き、朝夕もすっかり寒くなりました。
夜にはオリオン座など冬の星座も見えはじめ、北半球ではこれから3ヶ月間の冬がやってきます。
衣替えや暖の支度はいかがですか?
1年を1日に例えた時、立冬は夜の21時にあたります。
秋の土用のゴールデンタイムも終わり、少しずつ1年の夜が深まっています。
子どもにとって就寝の目安ですが、すんなり寝る子もいれば、この時間帯から急にテンションが上がる子もいます。
「早く寝ないと明日起きれないよ!」と言われたことは誰もがあるはず。
また病気のときなども日中調子が悪かったのに、この時間からふっと楽になる経験もあると思います。
身体の新陳代謝では、1日でもっとも血液循環が活発になり、ここから夜更けまでの時間帯が、エネルギーが一番蓄積がされるときです。
言い換えれば1年でもっとも活動的でクリエイティブな温かい時間帯。
逆にこの時期に人よりも寒がったり、だるかったりする人は身体的なバランスが崩れている可能性もあります。
冬は肝腎要めの養生ができる季節。
食べて遊んでしっかり寝る。
立冬は自分の一番健康的なライフスタイルについて考えるぴったりの季節です◎
冬到来、まもなく45度(1ヶ月半)で、冬至です。
HELIO COMPASS 2018 太陽系時空間地図 地球暦
冬は、静かに始まります。
少しずつ気温、地温、水温が下がり、少しずつ乾燥が進みます。
備えは、早めに。
冬は一年の中でもっとも夜が短い季節。
空気はもっとも乾燥しています。
木々の多くは葉を落とし、生育を止めて、静かに春を待っています。
そして動物も、春夏に動くためのエネルギーを充電しています。
東洋医学においてこの時期は、春以降に動くためのエネルギーを蓄える時期と捉えられています。
陰陽五行で冬に対応する内臓は「腎」。
腎の働きは主に三つ。
蔵精と主水と納気が、腎の主な働きです。
蔵精は、生殖機能や発育成長、生命活動を行なうためのエネルギーの源である「精」を貯める働き。
主水は、体内の水や体液を調整する働きで、きれいな津液は臓腑を巡り、汚れた津液は腎の指示で膀胱から排出されます。
納気は、肺から取り入れた気を腎に下ろして、新たな気を吸い込めるようにする働きです。
水、気、エネルギーに関わる重要な役割を持つ「腎」は、体内の水、気の状態に大きく影響を受け、体力や気力そのものに大きく影響を及ぼします。
「腎臓が老廃物を出す時は、水とともに出すので水分が必要です。足りないと腎臓は排泄をできるだけ少なくしようとして疲労します。そのために尿が濃くなり、老廃物が残って腎臓結石になったりします。水分だけでなく、食べもののアンバランスで血液を汚しても同じことになります。
腎臓が元気だと、生気や活気が出て、元気に動けます。腎臓は精力(生きる活力)とも大きな関係があるのです。」
ー『自然療法が「体」を変える』東城百合子(三笠書房)
体内の水の量と質を整える養生を。
体内の水分量と、成分バランス、そして温度を調整していく。
まずは、体内の水を酸化させるものと、酸化還元させるものを、よく見分けて、よく選んで取り入れる。
たとえばクエン酸、自然塩の持つ抗酸化ミネラル。
梅干しや梅肉を使った、昔からの養生法。
天然のアミノ酸で、酸化を防ぐ。
味噌や醤油などの天然の発酵食品。
昔ながらの養生食として、汁物や煮物を日々の暮らしに。
冬は備え、蓄える時。
ぬか漬け、ひしお漬、玄米甘酒や雑穀甘酒。
天然の発酵食を、仕込んで食べる。
体の中の水を、体液を、暮らしの中できれいにする。
エネルギーを蓄えるように、漬けこむ。
体液を汚したり、ドロつかせたりしないこと。
お茶、梅醤番茶、みそ汁で体内の水質を整える。
腎臓は腰のあたり、背骨の左右にあります。
手のひらに乗るくらいの大きさで、重さは150g〜180g。
一日1トン以上の血液が、足元から汲み上げられて腎臓を通過して、
pHバランスなどの調整、水質管理が行われています。
これらの仕事を行っているのは、体内で作られる代謝酵素。
酵素は、温度が高いほうがよく働きます。
冬にがんばる腎臓に、冷えは大敵。
足を温める。
腰を温める。
夜によく休む。
そうすることが、腎臓の働きを楽にします。
腰湯、足湯、湯たんぽ、腹巻き。
リラックスする時間をもつ。
夜はしっかり横になる。
そうすることで、元気な春を迎えられます。
昼に動き、夜に休むように、夏動ける体を、冬に作る。
腎の働き、冬の衣食住について、岡部賢二さんが詳しく書いています。
ときにはパソコンやタブレットから離れて、本で理解を深めることもおすすめします。
次回以降、本の中の一部を紹介しながら、冬の養生を深めていきたいと思います。
text by 冨田貴史
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