普段のスケジュール管理、どのようにされていますか?
スマホの普及に伴って、アプリで済ませる方もどんどん増えてきていますよね?
紙の手帳を持ち歩いている、という方でも、そのほとんどはおそらく、「ビジネス」に特化し、効率や生産性を重視したシステマチックなものをお持ちでしょう。
仕事を中心とした生活をしていく上では、必要な選択の方法だと思います。
ところで、普段お使いのスケジュール帳やアプリを見てみていただきたいのですが、そこには何が記載されていますか?
今年のものであれば、
まず2019年の年号
1から12までの月
それぞれの月の日付
日から土までの曜日
国民の休日、祝日
は当然として、手帳によって、記載されているものが違いますよね。
先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の六曜が入っているものはけっこうあると思います。
その日の言葉や格言、月の満ち欠けが載っているものもありますね。
他に書いてあるもの、あるでしょうか?
もしあるとしたら、手帳によっては、
「二十四節気」が載っているかもしれません。
二十四節気って、なにかというと、立春、春分、夏至など、季節を表す言葉です。
一年間の春夏秋冬それぞれを、さらに6つずつ分けたもの。
4つの季節×6つの区切り=4✕6=24つの節目が二十四節気です。
最近では自然と共生して「丁寧な暮らし方」をする人が増えてきたこともあって、二十四節気など、旧暦にあった要素が見直されてきています。
たとえば、立春、立夏、立秋、立冬のそれぞれ17日前からは「土用」といって、陰陽五行の「土」を意識した生活をすることで、季節の移り変わりにかかる身体への負担を和らげようとしたりします。
毎年3月6日ごろからの「啓蟄」は、「冬籠りの虫が這い出る」という意味があり、ふきのとうの花が咲き始めるころ。春の七草のような野草が持つ「伸びるぞー」というエネルギーには、新陳代謝を助ける乳酸菌やミネラルがたっぷり含まれています。
季節の移ろいを意識することで、身体を季節に合わせて準備し、整えることができる。食べる物の選び方、着る服、身体の使い方に敏感になることで、心身ともに健康でいられるようになるのです。
心身が健康であることはまた、それぞれの季節を日々、しっかりと感じる心の豊かさを育み、生活の充実につながっていくでしょう。
「月の満ち欠け」がわかる手帳やカレンダーも、「月」の力を知り、活用する方にとっては手放せないもの。
女性の出産や、社会の犯罪率など、人の行動に無意識的な影響を与えていると言われる「月」、地球から一番近い天体がおよぼす重力やらの作用は、古代から無意識的、意識的に取り込まれてきたのでしょう。
月のパワーで海の干潮や満潮が影響を受ける、ということは、人間の生活は、もっと広い意味での自然の影響を受けていると考えてもいいかもしれません。
二十四節気だけでなく、雑節や七十二候という区分もありますが、小難しくなると読む気が失せるでしょうから、これ以上はご興味あれば検索してください。
つまるところ、
私たち、地球に暮らす人間は、その根本には太陽の光をエネルギー源として生きているのだ、ということを理解する、というか、思い出すことが、ひとつのポイント。
それにのっとって、人の時間、草花の時間、虫の時間、鳥の時間、などなど、いろいろな時間が複雑に絡み合って影響しあっている。
太陽と地球と月の、位置関係。
この大きな視点が加わることで、日常生活にちょっとした変化の角度が生まれます。
体感は人それぞれ、違うでしょう。
みんなと同じがいいわけじゃない。
自分の身体を感じて、そこから、
じゃあどうしたらいいか?、が、
新たに見えてくるものです。
人それぞれ、趣味嗜好に合わせて、暦の形も変化してきているようです。
ご紹介した二十四節気だけでなく、七十二候や潮汐なども網羅して、素材もこだわったカレンダーがあったりします。
『はからめ月のカレンダー』
https://miyakestore.com/?pid=145951406
いつものカレンダー、
使い慣れたシステム手帳。
それはそれでいいとして、
オルタナティブな選択肢として、
季節を感じる「和暦」のやつを、
手にするのも、粋な大人のあり方かも。
QOLってやつに寄与するのって、
実際はこういうシンプルな小物なのかもしれません。
<参考文献>
『春夏秋冬 土用で暮らす。』
https://miyakestore.com/?pid=100984245
『はからめ月のカレンダー』
https://miyakestore.com/?pid=145951406
『和暦日々是好日』
https://miyakestore.com/?pid=146762548
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