なんてったって100%自然素材! 其の二 インドハーブ のスキンケアはいかが?

木の実や葉っぱを乾燥させて、ただ単に粉にしただけなので、紛れもなく自然素材そのもの!

そんなインドハーブ達の、何が何なの?って話の第二回目です。

今回は、スキンケアに使えるハーブをご紹介します!



「髪や頭皮によいハーブ代表」のアムラ


ヒンディ語のアムラは、サンスクリット語ではアーマラキー、和名ではアマロク、アンマロク、ユカン、インドすぐりなどと呼ばれるトウダイグサ科の木の実です。

アムラはインドの伝統医学アーユルヴェーダでは非常によく多用される万能ハーブで、お釈迦様が 「薬の王様」 と言ったという話があるほど古来より広く知られており、日本ではかの正倉院にアムラのミイラ(? 笑)が残っているのだとか!

ビタミンCの量がとびぬけて多く含まれるため、昔から生薬として珍重されてきたようです。


アーユルヴェーダでは生命エネルギーである3つのドーシャを下げる、とりわけ冷性の質でピッタを下げるとされています。そのため、ピッタの座である “目” にはアムラが良いとされ、アーユルヴェーダの施術ではアムラを煮出した上澄み液で目を洗ったりします。

アムラはもちろん髪にもよく、インドでは 「髪にはアムラ」 と言われるほど髪や頭皮によいハーブとされており、ヘアケアには欠かせないハーブの一つとなっています。

髪にハリとコシをつけますので、ボリュームがほしい方には必須アイテムですが、髪に艶を出したりサラサラ度が増したりしますので、ハーブシャンプーにも入っています。

また、アムラはフケに良いとインドでは言われていますので(ただし、フケの原因は、乾燥、ストレス、デトックスなど様々あり、一概には言うことができません。)フケが気になる場合はハーブシャンプーにアムラを混ぜる、もしくはハーブシャンプー後にアムラリンスをするなどの方法で収まる場合があります。

私は毎年春先になぜか大量のフケが出るのですが、ハーブシャンプーの後にアムラリンスをするとピタッと止まるので、私のフケにはアムラがとても有効なようです。


お肌に使用すれば、汗くささをとったり、お肌をひきしめる作用があります。ただし、ビタミンCの含有量が豊富で酸性が強いので、パックに使用する場合、色の白い方などにはシミができないとは言い切れません。そのため、お顔に使用する場合はアムラ単体ではなく、ムルタニミッティニームパウダーなど他のハーブに混ぜてお使いいただく方が良いです。

頭から足先まで身体全体に使えるアムラ、とてもおすすめです。



お肌や髪、頭皮を清潔に保つニーム

ニームとはセンダン科の木で、10メートルぐらいに大きく広がって育ちます。インドではとてもポピュラーな木で、毎朝ニームの小枝で歯磨きする人達の光景がよく見られるほど。インドネシアやマレーシア、フィリピンにもありますが、学名をアザジラクタインジカ(Azadiracta indica)といいインド由来ということを示しています。

幹や葉、実など、すべてが幅広く利用されていますが、マハラニ ニームパウダーは、このニームの葉を粉末にしたもので、アムラ同様、頭やお肌など全身に使用できます。

このニーム、ヘナハーブシャンプーに混ぜて使用するととてもしっとりしますので(香る髪アロマプラスには既に入っています。)頭皮や髪が乾燥気味な方にはおすすめです。

また、アーユルヴェーダではニームはフケに良いとされているので、ハーブシャンプーにニームを混ぜる、もしくは、ハーブシャンプー後にニームリンスをするなどの方法でフケが収まる場合があります。

但し、前述の通りフケの原因は乾燥、ストレス、デトックスなど様々あり、すべての方に有効とは言えませんが、フケでお悩みの方は一度お試しいただくのも良いかも。


ニームはアーユルヴェーダでは “ヴァルニヤ ドラヴィヤ” つまり、お肌にたいへん良いとされているハーブの一つで、ニームでパックするとさっぱりなのにしっとりプルプルな洗いあがりで、おすすめです。

清浄作用に優れていますので、身体の清浄にも良いです。

石鹸で身体を洗ったあと、お肌がつっぱることはないですか?

私はハーブ生活を始めて石鹸を使用しなくなってから、シャンプー同様、結構お肌の脂も取りすぎてたんだな......と、気づきました。お肌の脂を取りすぎるとシワも増えてきますし、やはり頭皮や髪と同じく、身体の脂も取りすぎてはいかんのだ! と、個人的に思います。

とはいえ、ニームだけでは油切れが悪いので、さっぱりしない方はムルタニミッティを混ぜてご使用ください。

また、本来の使い方からちょっとそれますが......ニームを煮出して上澄み液をとったハーブ液を作り、スプレーに入れてお肌にシューすると、ナチュラルな虫除けスプレーになります。

但し、ニームはアーユルヴェーダではレーカナ(不要なものを引っかき取って除去する)の質があるとされており、稀に「カサカサになる」など、お肌に合わない方がいらっしゃます。

植物アレルギーではないので、パッチテストではわかりにくいかと思いますが、万が一お肌にご使用になれなかった場合はこのハーブ液を網戸にスプレーしておくことで、ナチュラルな「虫コ○ーズ」的な虫除けになりますので有効利用の道はありますよ。



インド版ガスールのムルタニミッティ

ムルタニミッティは、脂や汚れを吸着する白い泥の粉末。刺激がなく、植物アレルギーも関係ないため、お肌の弱い方の肌洗浄に最適です。

黄ばみやくすみを取り除く作用があるため、タージマハールの大理石を洗浄するのに使用されています。

過去2回、このムルタニミッティがTVで紹介されたことがあるのですが、番組途中なのに注文殺到! 一ヶ月の平均販売個数の約2倍が、たった10分間で売れたということがありました。いやはや、TVの力って、すごいですね~


話が横にそれましたが......。

ムルタニミッティでの肌洗浄は、とてもカンタン!お風呂のお湯でマヨネーズ状に溶かして体にぬりたくり、洗い流す。油分吸着が非常に良いので、たったこれだけでさっぱりとした洗いあがりになります。

スポンジやタオルを使用してゴシゴシこすりたいという方は、ムルタニミッティをシャバシャバに溶かし、スポンジやタオルに沁みこませて使用すると良いです。

もちろん、泡は立ちません。なんせ、ただの泥の粉なので。

お風呂に大さじ数杯のムルタニミッティを入れ、クレイ風呂にするのもオススメです。ただし、この方法は循環式などお風呂の機種によってはお使いいただけません。

お肌が乾燥気味な方は、ムルタニミッティだけだと油分を取りすぎて余計に乾燥してしまいますので、ニームアムラなどといった他のハーブと混ぜて使用される方が良いです。


髪に使用する場合は、ほんの少量だけハーブシャンプーに混ぜると(香る髪アロマプラスには既に入っています。)トリートメント作用で艶が出たりします。ただし、ムルタニミッティでの洗髪はベタついたりするため、単体での洗髪はおすすめしません。

シカカイアレルギーの方の場合はハーブシャンプーは使用できないので、その場合、ムルタニミッティ、ニームアムラリタなどといったハーブに混ぜると、シカカイなしのハーブシャンプーとなります。


「ミッティを使用したら、お父さんの加齢臭が気にならなくなった」というお声をいただいたことがありますが、真偽のほどは皆さまご自身でお確かめください。



無農薬バラ花弁の粉末、ローザ・センティフォリア


ピンク色の花びらを持つバラ、ローザセンティフォリアはインド原種のもので、大変に貴重なものです。アーユルヴェーダでは、このピンクのバラ以外に効能は無いと言われています。

ダマスクローズとは違う、優しい香りのローザセンティフォリア種。

このローズ花弁はアタルバの農園で無農薬栽培されたもので、本来はアーユルヴェーダのグルカンドというバラのジャム(食用)を製造するために栽培しています。

花を育てる方はよくおわかりかと思いますが、バラを無農薬で育てるって結構すごいことなのです。アタルバでは、バラとバラの間に他の薬草類を植えることによって、虫などから守っているのだとか。

このピンクのバラは朝日とともに開花して、夕方には萎れて落ちてしまうので、朝一番にバラ摘みが行われます。もちろん手作業です。愛情かけてます。


バラの花びらを粉末にしただけのものなのでいろんな使い方ができますが、中でもオススメなのは手作りローズウォーターです。

一般的な化粧水のようにグリセリンなどが入っていないので、初めて使った時などはなんだか「ただの水」感が強いですが、しばらく使用しているうちに「天然の保湿作用」を実感していただけるのではないかと思います。

作り方は弊社のサイトに記載してある通りですが、「コーヒーのキットを持っていないのですが、キッチンペーパーでもできますか?」というお問い合わせをいただいたので、実際にやってみました。

使用したのは、コレ。

大きめの、味噌濾しです。

百均などで、普通に買えます。


小さい鍋にお湯をわかし、そこにローザセンティフォリアを入れてかき混ぜ、そのまま冷まして濾しました。


特に問題なく、濾せてるようです。


水滴が落ちなくなったので、終了。


キッチンペーパでも、できました。

ただ、やはりコーヒーフィルターに比べて強度は弱いので、その点だけ頭に置いて使用すれば、キッチンペーパーでも問題なく作れるかと思います。

そして、このペーパーに付いたペーストで、パック。

ペーストが乾燥してしまわない程度で、顔に塗りましょう! 水分が落ちすぎるとよれてしまって、とても塗りにくくなります。

もしも濾していることを忘れてしまったなどでペーストが乾燥してしまったら、作ったばかりのローズウォーターを数滴加えてから塗布すると良いかと思います。

アタルバ・アーユルヴェーダ ハーバルフェイスパックのように均一に塗ることは難しいですが、こんな風にムラがあっても大丈夫!

インドハーブ生活を続ける上で何が一番大事かというと、細かいことを気にしない! これに尽きるような気がします。(笑)

5~10分程度置いた後、洗い流します。(もちろん、もっと長くてもOKです。)

このローザセンティフォリアのパックだけだと若干つっぱるような感じがする場合は、洗い流した後にアタルバ・アーユルヴェーダ イェシティマドゥオイルを塗ると尚よろしです。

前述した通り、花びらを粉末にしただけのものなので、あなたのアイデア次第でいかようにも使えます。

是非お試しください。




本格的アーユルヴェーダのフェイスパック、ハーバルフェイスパック

アタルバ・アーユルヴェーダ フェイスパックは、ハーブの天然保湿作用で潤いを与え、お肌をひきしめる本格的アーユルヴェーダのフェイスパックです。

配合されているアナントムール(サーリヴァ)、ロドラ、ニーム、そしてサンダルウッド(チャンダナ)は、アーユルヴェーダでは “ヴァルニヤ ドラヴィヤ”つまり、お肌にたいへん良いとされているハーブです。

また、ターメリックは、お肌の色艶をよくするとされているため、インドではフェイスパックなどのスキンケアに良く使用されます。

これらすべては、アーユルヴェーダでは冷性の質で、クールダウンする作用があるとされています。ものすごくお肌のきれいな人が「昔から、水でしか洗顔したことがない」と言ってる話はよく耳にするところですが、開いた毛穴を冷やしてひきしめることが美しいお肌へのアプローチなのかもしれませんね。

封を開けると、ふわっと優しい香りがします。私的には「桜餅」とか「かしわ餅」などを連想するような香りだと思うのですが、「バニラのような香り」というお声をよくいただきます。若干甘さのある、優しい香りです。

これをお風呂のお湯などでマヨネーズ状に溶き、顔に塗布して5~10分程度で洗い流します。もちろん、もっと長めでもかまいません。

乾燥気味な方が「少し長めにしちゃった!」とかなっても、ご安心ください。お肌の状態にもよりますが、さほどつっぱらないかと思います。

そうなんです!

このフェイスパック、洗い流した後もしっとりなんですよ!思わず、自分の肌を、ペタペタ触ってしまう感じです。翌朝のお肌の状態が、これまた感動もんです。

さすがアーユルヴェーダ5千年の歴史! なーんて思ってしまいます。

だいたいこのフェイスパックだけで“しっとり”するかと思いますが、せっかく保湿したお肌ですから、この潤いを閉じ込めておきたいところ。

なので、私はフェイスパックの後に、先ほどのローザセンティフォリアで作ったローズウォーターをパタパタし、その後アタルバ・アーユルヴェーダ イェシティマドゥオイルを塗って水分を閉じ込めます。

ローズもイェシティマドゥも、アーユルヴェーダでは冷性の質で、天然の保湿作用に優れています。なので、フェイスパック後のしっとりお肌が、もっちもちお肌に!

是非、一度お試しください。


実は私、店主を含め、三宅商店で一番年上なのですが、肌がきれいだとよく言われます。いつもスッピン(三宅商店の女性は、みんなスッピン主義)なのもありますが、それはやはりインドハーブのおかげでもあるなぁと思うのです。

「天然ハーブ」の力、バカになりません。おすすめです。


By ゆかちん



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