湿邪に気をつける、梅雨時期の養生

あれよあれよと言う間に立夏が過ぎ、小満に入りました。

沖縄、九州、四国では去年よりも早くすでに梅雨入りしたらしいですが、こちら中国地方ももう時間の問題ですね。走り梅雨か、ここ3日ほど毎日雨マークが付いています。

恵の雨ではありますが、ムシムシ・じめじめの梅雨がもうすぐそこだと思うと、なんだか遠い目をしてしまう今日この頃です。


雨が延々と続いて、湿気がひどくカビの生えやすいこの季節。ムシムシと熱気もあり、暑いんだか、寒いんだかな感じ。

この湿気と熱により、息苦しさによる疲労で無力感を感じたり、いつも眠かったり、お腹がはったり、ひどい時は吐き気やめまい、便秘などの症状として現れたりするのだそうで、このように人間の体に悪影響を及ぼす外からの邪気を、中医学では「湿邪(しつじゃ)」と呼ぶのだそうです。特に消化器官が「湿邪」に影響されやすく、食欲がなくなり水を飲みたくなくなるなどの症状を伴うのだとか。


中医学と同じく世界三大医学の一つであるインド伝統医学アーユルヴェーダでは、梅雨の時期は空・風を象徴する生命エネルギー「ヴァータ」が増えやすくなるとされています。ヴァータが増えるとどうなるかと言うと

*冷え

*痛み(頭痛、腰痛、関節痛など)

*おなかの張り、ガス

*便秘

*体力減退/疲労感

*不眠

*落ち着きのなさ、不安

などの不調が体に出やすくなります。

言い方は違えど、先ほどの中医学と言ってることは、同じですね。



え?! それアタシじゃん! 一体どうしたらいいのよ?


アーユルヴェーダでは「似たものは似たものを増やし、異なるものは異なるものを減らす」と考えます。

どうゆうことかと言うと......

ヴァータは、空・風に象徴される通り「風が吹くとどうなるか?」を想像してみるとわかりやすいのですが、乾燥性、軽性、冷性、粗性、微粒、変動性という性質があります。

例えば、夜更かしして徹夜なんかしちゃった場合、寝ないで動き続ける(変動性)わけなのでヴァータを増やし、ヴァータが増えることによって体が冷え(冷性)、肌がガサガサになる(粗性・乾燥性).....などの症状(?)が出ます。これが「似たものは似たものを増やす」です。

そして、対処方としては「異なるものは異なるものを減らす」。異なる質のことを体に与えればいいわけですから、例えば、良質なオイルでマッサージする・良質な油分を摂る、温める、風に当たったり、冷やすような状況を避ける、ゆったりと休養する.....などをしっかり取り入れると、ヴァータを増やさず、ケアしていくことができます。



雨風に当たらない/冷房に注意する


「風に当たる」「雨、そして冷房で体を冷やす」などは、ヴァータを乱します。梅雨時にはありがちなことなので、特に注意が必要です。

暑い、暑いと思っていても、意外と体は冷えていたりします。

シャワーですませないで、ぬるめのお風呂にゆっくり時間をかけてつかったり、半身浴なんかもおすすめです。


せっかく温めた体が冷めないように、レギンスを履いて下半身をカバーしたり、


靴下を履いて足首からの冷えをカバーしたり


ボディロールなどでお腹の冷えを防ぐ


などの対策がおすすめです。



食べ物や生活習慣を、「ヴァータ対策モード」に


「乾燥」「冷たい」はヴァータを乱しますので、食べ物も、乾燥したもの、軽くてカサカサしたもの、冷たいものには要注意です。

何も塗らないトーストやポップコーン、おせんべいなどの乾いて軽いカサカサしたものばかりを食べたり、氷入りのアイスコーヒーやビールなどの冷たいものばかり飲んだり、毎日せかせか忙しく、休日も必ずどこかへ出かけるなどの生活をおくっているとどんどんヴァータを増加させてしまい、ヴァータの対策をするどころか、ヴァータに攻略されてしまいますので、まずは「ヴァータを増加させる原因」を止める、もしくは控えることが大切です。


過度な運動や夜更かしもヴァータを増やす要因になり、疲労はヴァータを呼び、ヴァータはまた疲労を呼びます。

よく、マグロのように、常に動いていないと死んでしまうんかい!ってぐらいじっとしていない人、見かけますよね。あと、話していて話があちこちに飛ぶ人。かなりヴァータが高まった状態です。

ヴァータが乱れると心も不安定になるので、思考が止まらない、落ち着きがなくなる、不安感に包まれる、眠れないなど心も不安定になり、鬱状態になったりすることもあります。


一度「動く」ループに入ってしまったら、なかなか自分自身では気づかなかったり、わかっていても自分では止められなかったりしますので、そんな状態の人が周りにいる場合は、ゆったりした時間を一緒に過ごしてあげたり、ほっこりできる温かい飲み物などを淹れてあげてはどうでしょう?


生姜ハーブシロップは、このままお湯で薄めるだけ。美味しくて体も温まるホットジンジャーが簡単に作れます。


最近の私のヒットは、なんと言っても「ゆの酢甘糀」! 

甘糀(甘麹)とは甘酒のこと。甘酒は飲む点滴と言われているぐらい栄養満点なのに、甘すぎてなかなか普段ごくごく飲む感じではないですよね。それが、「ゆの酢」を少し混ぜるだけで、めちゃめちゃ美味しいジュースに! ホットでも、アイスでもOKです。

体にもよくって、味も美味しいなんて、最高!! 超絶オススメです。


ヴァータが高い人は、なぜかヴァータが上がるようなものが好きだったり、食べたくなります。「おせんべなどの乾き物が好き」「油物はあまり好きでない」とかね。

主食も、パンではなくお米がオススメですが、パンを食べる時はしっとりとしたオイルを補うのが基本。バターなどの乳製品はちょっと気になるという方は、オリーブオイルやヘンプシードオイルに塩を加えたものに浸して食べると良いです。


また、ごま油には微細性があり、体をあたためる性質があるとされているので、夏季以外の揚げ物などにおすすめです。


そして、体の外側からのアプローチとして

オイルを使って頭皮マッサージをしたり、シロピチュと呼ばれる頭部のオイル湿布がGOOD。

シロピチュのやり方は

1 オイルを使う分量だけ小分けにして、湯煎などで人肌ぐらいに温める。

2 コットンなどに1を含ませ、前頭葉と頭頂の間ぐらいに湿布する。必要であれば、包帯などで巻いて、コットンが落ちないようにすると良いです。

たったこれだけのことなのですが、体の芯からじんわりとほぐれて、かなり和みます。おすすめです。


あと、ごま油がベースのオイルを足の裏に塗って寝るというのも、かなりいいです。


あ! この時期に超絶オススメなものを言い忘れてました!!

今、三宅商店一押しの商品、その名もマグちゃん!!

この時期のお洗濯は部屋干しが多くなりますよね。そうすると、お洗濯した洋服が、なーんか臭うわけですよ。

せっかくキレイに洗ったはずなのに、部屋干しで臭くなっちゃって、それを着て汗をかいた日にゃあ、体から雑巾の臭いがしてくる.....なんていう、この時期あるあるの話が、全く嘘のように解決されるのです!!

マグちゃん、めちゃめちゃオススメです。


いかがでしょうか?

ちょっとしたことに気をつけるだけで、梅雨の時期が格段に快適に過ごせます。

是非、あなたも実践してみて、今年の梅雨を乗り切りましょう!


By ゆかちん




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