梅仕事について書かせてもらっている梅七変化も今回で最後です。
7月前半に仕込んだ梅たちはこの夏の土用の頃から食卓を彩ってくれています。
前回のブログまでで梅七変化も五変化まで来ました。残りは2つ。
今回は一番苦戦した梅肉エキス作りと梅ジャムのレシピについてまとめてみました! どうぞ最後までお付き合いくださいね。
前回までのブログはこちらです!ぜひ読んでみてください。
梅七変化 その6 梅肉エキス
梅肉エキス。みなさん取り入れてくださっていますか?
元スタッフバンブーマンはムビラの修行にジンバブエに行く際には必ずお守りのように持っていくそうです。そしてジンバブエのみんなにも大人気だったそうです!!
梅1kgからわずか20~25g程度しか出来ないという梅肉エキス。それだけで、その貴重さと、梅の効能がぎゅっと詰まっているスゴイやつという感じが伝わります。
その栄養価は、なんと「青梅の50倍、梅干しの25倍」と言われています!
そんな自然療法の三種の神器の一つ、梅肉エキスを私も自給したい!!!! と意気込んで始めましたが。。。
まずは商店スタッフのバイブル 「家庭でできる自然療法」に載っている作り方をご紹介いたします。
①青梅をせとのおろし器でおろす。
②ガーゼで絞る
③絞り汁を土鍋に入れ、とろ火で煮詰める。
④陶器かガラスの容器に入れて保存。
保存状態が良いと5年でも10年でも保存でき、古いものほど効くようになるそうです。
火を通さずに絞り汁を浅い鉢に入れ、毎日日光に当ててあげても作ることができるそうです。太陽エネルギーをたくさん浴びて、さらにパワフルなエキスができそうですね!
だいたい大豆1粒か2粒くらいを目安に飲めば十分に効果を感じることができるそう。
お子様や、酸味が苦手な方はオブラートで包んで飲んでみてください。
お湯で薄めて飲んだり、和風パスタなど、いつものお料理の隠し味にちょっと入れてみたり、ヨーグルトと混ぜたりしても美味しく取り入れることができます。
はじめての梅肉エキス作り 果たして、、、
さて、私はその日朝から梅酵素、梅醤油、梅味噌、梅サワー、梅干しと仕込み、気づけばもう外は夕暮れ。かなり疲れてきていたので、梅肉エキス仕込みをするかしないか迷ったのですが、このまま置いておくとどんどん熟れていってしまう梅を一刻も早く仕込みたいという気持ちから、文明の利器にお世話になって、自己流で作ってみよう!とはじめてみました。
作り方を見て、大変そう、、、と思ったのは、やはり梅を一つ一つすりおろす作業。
ここをミキサーで済ませてしまおうと企んだのです。
結果は、、、、
残念。。。失敗してしまいました。。。。
みなさん失敗談のレビューなんてご興味ないかもしれませんが、一応お付き合いください!
自己流梅肉エキス
①梅の種を取り除く
梅酵素を作った時と同じ要領で種を取り除きます。
反省その1:梅は切ったそばから熟れていく! 一つ一つすりおろすやり方ではこうはならなかったのかもしれませんが、さっきまで青梅だと思っていた梅がどんどん黄色になっていってしまいました。
②ミキサーで液状にする
反省その2:ミキサー回りません!上からヘラで押しながらでやっと液状になってきましたが、同時にミキサーから煙が!!!!!
③絞る
熱を持って悲鳴をあげているミキサーを騙しながらなんとか液状にした梅を絞ってみたのですが、ドロドロすぎて汁を絞るというより、果肉を漉しているような感じになってしまいました。
絞っている手もドロドロ。くたくた。いろいろパニックでテーブルの上もカオスに。
貴重な梅もだいぶ無駄にしてしまいました。
④鍋で煮詰める
明らかに黄色いですね。この時点で不安がよぎりましたが、煮詰めていけば変わっていくだろうと祈りながらとろ火にかけていきますが。
しかし、私の祈りも虚しく煮詰めても黒くとろっとした濃縮エキスになってくれませんでした。
こちらが私が目指していた梅肉エキスの出来上がり。
こちらが自己流で作ってみたもの。比べてみると違いが歴然です。
残念。。。 ですが、素晴らしい無農薬梅の実で作った手作りの梅肉エキス、これはこれで私たちを助けてくれそうです。
今年はまたいつものように龍神さんにお世話になります。
こんなに手のかかる梅肉エキスをお手軽価格で提供してくださっている龍神さん。感謝です。
熟し梅でも梅肉エキスが作れる方法があるんです!
今回こんなにたくさんの梅を分けてくれた、無農薬で梅を栽培している梅エキスパート、元スタッフAMYちゃん夫妻に「梅肉エキス上手に作れなかったよ。。」 と相談したところ、彼らはさすがです、熟れた梅で上手に作る方法を伝授してくれました!!
①梅を種を取らず、軽く潰しながら鍋に入れ、じっくり加熱する。
②しばらくすると梅からジュースが出てくるので、その上澄みだけを丁寧にすくい取る。
③その上澄みを煮詰める。 完成!
なるほどです!!!
この方法だと、すりおろしたり、絞ったりしなくても、梅のエキスだけ取ることができるんですね!!! しかも熟し梅から!!!
ぜひお試しください!!!
梅肉エキス 難易度は。。。
★★★★★
星五つ〜 今回の梅仕事の中でダントツ最高の難易度でした。
手間をかけた分だけ体も喜ぶものが作れるんですね。
失敗してしまった主な原因は、仕込みの適期を逃してしまい、絞り汁に果肉が入ってしまったことのようです。
青梅ならば果汁も多く、ミキサーを使って上手に作っている方もいらっしゃるので、この自己流の作り方でもできるとは思います。
今回は時間がなく、疲れが出始めている中、作り始めてしまったのも上手にできなかった原因になったと思います。
ゆったりした気持ちで、縁側で音楽でも聞きながら、梅の実と対話するように仕込んでみるのもいい仕事をする上で大切なことと気づきました。
何事も気持ちは仕事に現れますね。
梅七変化 その7 梅ジャム
気を取り直して、梅の最後の華麗なる変身は梅ジャムにしました。
梅酵素を作った後の梅の果肉の再利用です。
作り方はとっても簡単。難易度は星ひとつ〜★
①梅酵素シロップと果肉を分ける。
今回2kgの梅を仕込んでこんなにたくさんのシロップがとれました。
②果肉を刻む
かなり若い青梅で酵素を仕込んだ方は、梅の実がキュッとしぼんで硬くなっているかもしれません。 私はフードプロセッサーで粗めに刻みました。
③鍋でツヤが出るまで煮る
甘さなどはお好みで。先ほど分けた酵素シロップを加えてもいいですし、はちみつなどを加えても美味しいジャムになります。
酸味と梅の風味を足したい場合は梅酢を加えるのもおススメです。
④完成!
保存性を高めたければお砂糖を多めに入れて煮込み、煮沸消毒した瓶に入れて脱気をすれば長い間楽しめます。
梅ジャムのオススメレシピ
豆乳梅ジャムフ●ーチェ
豆乳に梅ジャムを混ぜて冷蔵庫にしばらく置いておくだけで、固まってフルフルフ●ーチェに!
梅の実にたくさん入っているペクチンは✖️✖️✖️を排出してくれるとか。
(ここ、例の薬機法でお伝えできないので、各自検索してみてください。)
冷凍庫で凍らせるとフローズンヨーグルトのようになります。
簡単に作れて美味しくて我が家の大ヒットデザートです。ぜひお試しください。
梅七変化ついに完結しました!
こんなに鮮やかにおかずにもデザートにもドリンクにもお薬にも変身してくれる梅に感謝感謝です。
今年の冬はうちの梅の木も剪定してあげなくては。
「桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿」
同じバラ科の落葉樹でもお手入れの仕方が真逆なんですね。
少しずつ自然のリズムに沿いながら木々の特徴も学び、食べられる森の管理人になっていきたいと思います。
植物と私たちも持ちつ持たれつ、与え合い、 受け取り合い、そんな関係でいたいものです。
by まゆみ
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