玄米甘糀。知る人ぞ知る、三宅商店のロングセラー。
知らない人にとっては、いったい、何に使ったらいいのか?なかなか、わかりにくい商品のひとつかなと思います。今回は、糀の世界を知って未だ一年足らずの発酵道ビギナーのわたくし、スタッフひろみが、その魅力を糀スイーツのレシピとともに、みなさんへご紹介してみたいと思います。
このブログを読んでくださっている読者の方の中には、この甘糀がだいすき!いろいろアレンジして取り入れているよ!という上級者さんも多いのではないかなと思います。
おすすめのレシピ、レビューくださるととっても嬉しいです。
糀。微生物の世界。マクロビオティックでは砂糖の代わりに使うこともあります。
「わたしたちは、発酵しながら、発光しているローソクの炎のようなものです。」
と、久司道夫先生*が講演会でおっしゃっていた言葉がうかんできます。
健康でキラキラしているあかちゃんは、ほんのりと、すえたような、焦げたような、なんともいいにおいをしている。とも教えてくださいました。
ローソクは、酸素を取り入れて、二酸化炭素を出します。人間も同じです。
命を燃焼しながら、わたしたちも赤外線、電磁波、あたたかさ、つめたさ、魅力など、様々なものを放射しています。
それは、思考であり、霊性です。
「愛のあるローソクの芯であれば、炎が乱れない。」
*久司道夫先生・・・マクロビオティックの世界的権威。
マクロビオティックは、堅苦しくありません。
スケールの大きな、生きるための哲学だとわたしは思います。
日本人なら、日本の気候、風土に合った旬のものを食べること。
それは、人間らしい食べ方であり、人間をよく知ることにつながります。
日本でまさに「発酵」してきた味噌、しょうゆをはじめとする発酵食品のパワーは、伝統的な食事を通して知識や体感として知っているかたも多いのではないでしょうか。
人と人の出会いも、腸の中の微生物が意思をもって働きかけているという話も聞いたことがあります。
この人と仲良くなりたいと、微生物同士が引き寄せあうとか。面白い考えですね。
「糀」という表記は和製漢字で、蒸し米に麹菌をまぜて発酵させて作った糀にのみ、使われます。
糀の健康効果は、なんといってもその栄養素のバランスの良さと豊富さ。
糀とお米を発酵させてつくられる過程で、代謝にかかわるビタミン群が生成されます。
ビタミンB1・B2・B6・葉酸・食物繊維、ブドウ糖、必須アミノ酸の全9種類も含まれています
糀菌が糖を発生させることで生成される糀酸も、わたしたち人間の身体に有効に作用するという研究報告も最近は増えているそうです。
子どものころやお正月に、甘酒をふるまわれた経験はありますか?
あの、酒粕を使った甘酒の味の記憶をベースに「こういう味は苦手だからナ~」と思い、いまいち手が出ないというあなたにこそお伝えしたい!これは、別物です。
甘酒は、文字通り酒粕を水で溶いたなか砂糖を混ぜたものです。
甘糀は、アルコールは一切含まれず、糀とお米を発酵させてつくります。
糀に付着する糀菌は、アミラーゼという酵素を分泌し、お米の澱粉をブドウ糖に分解します。
砂糖を使わないのにとっても奥行きのある、深い甘みがあります。
初めて口にした時の感想は「ぷりん?」でした!
そのままでも十分美味しいし、何にでもなじみやすそうな自然な甘みでアレンジは無限大です。
スイーツがない人生なんてつまらない!
まずは知ることから。
砂糖がなくても問題なく美味しい♡玄米甘糀を使ったおやつレシピをご紹介いたします。
混ぜるだけ!フルーツのアレンジは無限大。
その① 甘糀ベリーシェイク
用意するもの
玄米甘糀・・・100ml
アーモンドミルク・・・100ml
凍らせたブルーベリーやいちご・・・100ℊ
お好みでメープルシロップ(はちみつでも◎)・・・大さじ1
*フルーツをバナナ+ナッツに変えると、とろーり濃厚風味。ココアパウダーを加えても◎
*ミカンやキウイは深い甘みとさっぱり味のハーモニーがたいへん美味です!
作り方
すべての材料をまぜる。完成!
ミキサーやブレンダーがある場合は凍ったままのフルーツを氷替わりにいれます。
道具がない場合は、すり鉢やフォークなど、身近なもので代用して工夫を楽しんでくださいね。
その② フライパンでもできるよ甘糀グラノラ
用意するもの
オートミール・・・100ℊ
玄米甘糀・・・50g
メープルシロップ・・・20g
オリーブオイル・・・20g
ヘンプナッツ・・・10g
*レーズンやプルーン、ナッツ類などを加えて自分好みにカスタマイズしてみてください。
*ココナッツ好きなら、ぜひオイルはココナッツオイルを選び、ココナッツファインを混ぜ込んでみて!南国気分になれちゃいます。
作り方
<フライパン編>
①あつあつに熱したフライパン(鉄が理想的◎)にオートミールだけを入れてカリカリに焼く。
①そのほかの材料をすべていれて、よくまぜながら好みの加減まで焼く。冷まして完成!
<オーブン編>
①すべての材料を、耐熱容器に入れてまぜる。
②160°に予熱したオーブンで20~25分焼いたら完成。
イベントで、ヴィーガンパフェを作ることがあるのですが、前回は友人が作った抱き糀という、おなかや腰に巻いて時間をかけて発酵させたという、なんとも滋味深い自作玄米甘糀を使ったグラノラをパフェの底に敷きました。
今回、この玄米甘糀でつくってみて、その時とおんなじ味がしてうれしくなりました。
次のレシピもまぜて、焼くだけ!のシンプル工程です。
オーブンを使って作る、特別なおやつ。
その③ グルテンフリーの玄米甘糀マフィン
用意するもの
(マフィン型6~8個分)
玄米粉・・・150g
ベーキングパウダー・・・大さじ半分
自然塩・・・ひとつまみ
豆乳・・・120ml
玄米甘糀・・・100ml
オリーブオイル・・・15ml
*粉は、玄米粉や米粉ではしっとり食感。グルテンフリーではなくなりますが小麦粉使用だと、ふんわり感が増します。
*オイルは、菜種油や太白ごま油、ココナッツオイルなどでも美味しいです。
オリーブオイル使用はどっしり感がでますが、ほのかに香るオリーブオイルの風味と、和菓子のような重めの粉感も好きという方は、ぜひお試しください。
作り方
①粉、塩、ベーキングパウダーをまぜる。
②別のボールで、豆乳、玄米甘糀、オイルをまぜる。
③①と②をまぜて、お好みの型へ。
④170°のオーブンで、20分焼いたら完成!
ドライフルーツやジャムを、生地に混ぜ込んだり、トッピングしたり。
ヘンプナッツやメープルシロップを仕上げにかけるのもおすすめです。
おわりに。
砂糖がたっぷり入ったスイーツは、幸せな気分を運んでくれます。
疲れやストレスが吹き飛ぶような、元気になるような気がします。
でも、実はそれって、血糖値が一気に上がった証拠なんです。
血糖値が急上昇すると、ハッピーホルモンと呼ばれる「セロトニン」が分泌されて、一時的に幸福の波がやってきます。しかしすぐに、急上昇した血糖値を下げようとして大量の「インスリン」というホルモンを分泌します。過剰に作られたインスリンは、体脂肪より燃焼しやすい血中の糖を燃やしてエネルギーにするため、余ったブドウ糖が体脂肪として蓄積されていきます。
甘い物は太るといわれるのは、この辺の理由も大きいのでしょう。
なんとか急激に血糖値を下げた身体は、甘いものを代謝する過程で、また甘いものがほしくなります。
砂糖の抗いがたい中毒性、それは貴方が悪いんじゃないんです。
与えられた条件の中で、何とか身体がバランスを取ろうとして、そうなってしまうんです。
まずは、いつも使っているお砂糖の割合を、少しずつでも違うものに替えてみる。
それだけでも、微細に身体は反応します。
取り込んだものが、自分の身体の中でどんな影響を与えるのか。
一つずつ、生活を点検していく時流にいるのではないでしょうか。
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