冬の読書のすすめ〜②「日本が売られる」堤未果水、風、土、私達の衣食住は、世界の様々なものによって支えられています。食べものや衣服や水がどこから来ているかを知ることで生まれる感謝とつながりの実感。そしてそのつながりの先に、食べものや衣服を作る上で起こっている環境汚染や搾取や差別や戦争といった現実を知ることになっていく・・原子力発電や核開発によって生まれる放射性廃棄物の行方をたどる中で深い絶望を体験したアメリカの環境活動家であり仏教学者であるジョアンナ・メイシーは「絶望を感じるのは正常な反応。そこで自分が感じていることから逃げると無力感に苛まれ、思考も行動も止まってしまう。事実と向き合い、感じきることから、変化を起こしていくエネルギーが生まれる。」ということを実感し、1970年代...08Jan2019