田舎あるあるかと思うのですが、この時期、事務所のあるここいらのお家は柚子と柿にあふれていて、顔を合わせるとまるで合言葉かのように「柿ある? 柚子は?」などと声をかけ合う光景を目にします。
柚子は先日お伝えしたので、今日は柿について書いてみましょう。
秋の滋養食、柿
柿といえば、「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」の句に象徴されるように、どこか郷愁ただよう地味目なフルーツのように感じますね。(私だけかもしれませんが)
でもこの柿、昔から「柿が赤くなれば医者が青くなる」ということわざがあるように、とても薬効の高いフルーツなのです。
ビタミンCを100gあたり70mgも含み(柿1個は小さいものでおよそ130g。レモン1個およそ85gで20mgのビタミンCだとガイドラインに記載)、粘膜やお肌を強くするビタミンAも豊富に含まれ、更に免疫を高めるβカロテン,β-クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、リコピンなどのカロテノイド、止血をする際に働くビタミンK、脂質代謝などにも関わるビタミンB1・B2、抗酸化酵素を活性化させるカリウムなどのミネラル分、食物繊維(水溶性ペクチンなど)も豊富に含むという、まさに天然のマルチビタミンと言っても過言でない柿。
学名を Diospyros kaki といい、「カキ」という名前が示すように日本原産の果物とされています。ちなみに、kaki の前にある Diospyros(ディオスピロス)とはギリシャ語の「Dios(神、ジュピター)+ pyros(穀物)」が語源だそうで、「神様の食べ物」という意味なのだそう。神様が食べるぐらいパーフェクトな物だ!ってことなのでしょうね。
食べ方いろいろ
柿の食べ方としてまず思い浮かぶのは
・そのまま皮をむいて生で食べる
・生のまま、なますにしたり、サラダなどに加える
・パウンドケーキなどのお菓子に入れる
・ジャムにする
・干し柿にする
・柿酢にする
・柿プリンにする
てなところが一般的でしょうか。私が前によく通っていた創作料理屋さんでは、赤だしの具として柿が入っていたことがありましたが......。
香りや味にあまりクセがないので、どんな料理にも合いますね。
そんな中、私がオススメするのは、柿カレー。
欧風カレーではなく、スパイスを使ったインドカレーです。クセのない柿の甘味が、なかなかいい感じにマッチします。
目の前にあった柿をなんとなくカレーに入れてみたら、みんなにいたく好評だったので、そのレシピを皆さまにもご紹介します!
柿カレーを作ろう!
<材料> 約4人分
・オイル:大1
・シナモンスティック:3cmぐらい1本(なくてもOK)
・玉ねぎ:中2個
・にんにく(ペースト):小1
・しょうが(ペースト):小1
・トマト:中2個 もしくは トマト缶1/2缶
◇コリアンダーパウダー:小2
◇クミンパウダー:小2
◇ターメリック:小1/2
◇塩:小1~ ※お好みで調節
・柿:中3~4個
・ガラムマサラ:小1
<作り方>
1.
玉ねぎ、トマト、にんにく、しょうがをフードプロセッサーやミキサーにかける。
機械ものが無い場合は、トマト、玉ねぎは細かいみじん切り。にんにく、しょうがはおろし器でする。
2.
鍋にオイル、シナモンを入れ、炒める。
オイルはギー(バターから不純物を取り除き、純粋な油分にしたもの)があれば最高!なければ(普通、ギーを常備されてるお家はないですよね。笑)オリーブオイルや菜種油など何でもOKです。
3.
2に1を加え、玉ねぎにしっかり火が入ったなと思うぐらい(フープロの場合は、ちょっと煮詰まったぐらい。みじん切りの場合は、キツネ色になるぐらい)まで、よく炒める。
4.
3に◇を加えて、更に炒める。
5.
4に、皮、ヘタ、種を取り除いて1cm角ぐらいに切った柿とガラムマサラを加える。
6.
柿が煮溶けて濃度がでてくるので、塩加減をお好みに調整して出来上がり!
私は子供でも食べれるようにいつもレッドチリは入れませんが、ピリッとしたのがお好きな方は「4」でレッドチリパウダー小1/4~をお好みで加減して加えてください。
もう少しボリュームが欲しい方は、レンズ豆1/2cupなどを加えるといいですよ。
カレーに使うスパイスは、三宅商店でオーガニックのものがお買い求めいただけます。
それでは皆さんも素晴らしい柿ライフをお楽しみください。
スタッフ ゆかちん
0コメント