三宅洋平×マット・ビボウ 『映画上映会+トークイベント』が開催されました。

我らが店主・三宅洋平が新たに立ち上げた

「一般社団法人 里山経済・環境研究所(通称:Satoken)」主催による初のイベントが、

わたしたち三宅商店が店を構える、岡山県吉備中央町で先日開催されました。

夕暮れ時から開催されたマーケットには、地元で人気の飲食雑貨店も出店し、

会場には子どもから年配の方まで、本当に幅広い層の方が足を運んでくださいました。

イベントは、

アウトドアブランド・パタゴニアが製作したドキュメンタリー映画『ダムネーション』の上映と、ポートランドからパーマカルチャーシーンの牽引者であるマット・ビボウ氏を招いてのトークセッションの2本立てでした。

テーマは「吉備中央町 河川の再生と、現代の村づくり」


トークショーの内容は

・パーマカルチャーとは?

・ローカリゼーションとは?

・コミュニティデザインとは?

・自然と人間の関わり合い    などなど多岐に渡りました。


個人的には「パーマカルチャー」というと、

海外の農業の体型の1つであるというイメージが強く、少し距離をとっていた節がありました。しかし、パーマカルチャーとはもっと広域に、

川の氾濫や山火事など、自然環境が元々持ち合わせている循環機能と、

その地域に住む人たちがどういう風に関わっていくか 。

生物の多様性 、動植物の営み、場を構成するすべてのものの関係性を理解し、

自然との調和(バランス)を、人がどのように保ち、創る(デザインする)のか。

そんな持続可能なカルチャーを生み出す体系のことを言うのだということがわかりました。


農業と文化は切り離せないし、

植物と動物のバランスが保たれていないと長く続くものはできない。

パーマカルチャーを知れば知るほど、それは間違いなく日本でも先人達が築いていた文化であることを実感します。


マット・ビボウのトークの中で印象的だった言葉があります。

「みんな本質的には何をしたらいいか知っているよ」


既存の様々な”社会システム”の中で、すぐに止めることが難しいことがたくさんある。

それでも、その場がより豊かになるように。

次世代に我々が誇れるものを未来に。未来の子供達に残したいものを。

その”方向”はすぐにでも選択できるはずです。


対談では、

地域協力隊でも活動する「ちえのわ」の古賀さんによる地元に眠っている”宝”のお話、

ソイルデザインの四井真治さんのお話、

無煙炭化機の活用法を提案してくださった方、

ゴミのエネルギー化の循環を実践する方など、

新しい技術や情報をもたらしていただいた大変有意義なものになりました。


7月に西日本を中心に起こった集中豪雨。

わたしたちの住むエリアでも土砂崩れで家が倒壊するなど被害が出ました。

今わたしたち三宅商店で何ができるのか話し合いをするたびに、

具体的な策が実現できず歯がゆい思いをしてきました。

そんな思いも踏まえ、

わたしたち三宅グループができることを実現できた今回のイベント。

地域や国を超えた情報や知識を、自分の住むエリアに落とし込んでいく。

そんな場作りが実現できたイベントとなりました。


政治家頼りはやめよう。

自分たちにできることを、自分たちの住む地域で。

環境づくりは、すべてのそこに住む生活者の手にかかっていて、

誰にでも参加することができる。

「生活=政治」

改めて「政治」とは日常の生活のことや、地域の循環と密接につながったものだと思うのです。自分が暮らす地域により近い場所で、経済活動やコミュニティづくりを行い、良い循環を広げていく。

店主・三宅の政治団体「NAU」から「一般社団法人 里山経済・環境研究所(通称:Satoken)」へ形を変え生まれ変わった今後の活動をどうぞお楽しみに!


今回のイベントの全容は、三宅洋平の『感覚と科学』(来月10月号)でチェックできます。

※ちなみに今月号(9月5日発売)は、日本の水源地を守る活動をしている「あらえびすさんとの対談」。

日本の水道民営化や、海外資本による日本の水源地を含む森林の買収の事実から、わたし達「生活者」が、具体的に守っていくことのできる方法があります。是非この機会に。

イベントは120名を超える満満員。

階段スペースや壇上前に椅子を増やして、すべての座席のコンディションが良いとは言えない場所でのご案内になったにもかかわらず最後までご参加くださった方、本当にありがとうございました。

伝えたいことは溢れに溢れ、平日の夜にもかかわらず40分も延長。

無理を聞いてくださったロマン高原の河本さん、

開催にあたって多大なる協力をしていただいた、

ユナイテッッドピープル関根さん、

地域協力隊のともきくんとゆきみちゃん、

DEAL菊池さん、山陽新聞さん、

ポスターやフライヤーを快く引き受けてくださった、ヤマザキショップのお母さん、小森温泉さん、湯の瀬温泉さん、cotanさん、Kampさん、

出店協力していただいた、まからもさん、BARLEY INさん、ココペリさん、パイポンさん、あむすびさん、ビバークさん。

そして海外から足を運んでくれたマットさんと、素晴らしい同時通訳をしてくださったマイマイさん。

お越しいただいたすべての方に、三宅グループとしてサトケンに成り代わりお礼を申し上げます。

ありがとうございました。

今回を逃した方も、このイベントは少しずつ形を変えながら定期的に行なっていく予定ですので次回をお楽しみに。


たま


0コメント

  • 1000 / 1000